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旅のあとを整える ― 帰ってからの小さな片づけ

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旅のあとに訪れる静けさは、行きの高鳴りとはちがうあたたかさで心を包みます。

帰宅したバッグの重みをほどきながら、ゆっくり日常へ戻るリズムを探っていきましょう。

旅の余韻を受けとめつつ、心と荷物をそっと元に戻すひとときを綴ります。

旅の終わりに、静かな時間がはじまります

旅から帰るとき、
行き先を離れるさみしさと、
家にもどる安心が、少し混ざり合っています。

玄関で靴をぬぎ、
バッグを床に置くと、
その重みのなかに旅の余韻がまだ残っています。

ファスナーを開けたとたん、
風のにおいや、街のざわめきがふっと戻ってくるようで、
思わず深呼吸をしたくなります。

荷物をほどくことは、記憶をひらくこと

旅のあとに行う片づけは、
ただの作業ではありません。

洗濯物を仕分けたり、
歯ブラシを洗面所に戻したりするその動作ひとつひとつが、
旅で過ごした時間をもう一度なぞるような行為です。

荷解きは、記憶をゆっくりほどく時間です。

バッグの底から出てきたレシートや切符を見ると、
あの日の光や音がふっとよみがえります。
香りの残るハンカチをたたむと、
その場所の空気がまだ少しだけ手に残っている気がします。

写真を取り込む、夜の小さな儀式

旅の夜と同じように、
帰ってからの夜にも“整える”時間があります。

GR IIIxのSDカードを取り出し、
AnkerのカードリーダーでiPad miniにつなぐ。
画面に現れる写真たちは、
もう少しだけ旅が続いているように感じさせてくれます。

フォルダに日付と地名をつけて保存する。

この小さな作業の中に、
「終わっていく時間」と「続いていく記録」が並んで存在しています。

写真を整えることは、思い出をやさしく包み直すことです。

手放すことで、また軽くなる

片づけの中で、
いくつかのものを手放す瞬間があります。

読みかけのパンフレット、使い切ったマスク、
旅先で受け取ったショップカード。

捨てるというより、“感謝して戻す”ような感覚で、 一枚ずつ手を離していく。

そうすると、心の中の重さがすっと軽くなっていきます。
旅は終わりではなく、
軽くなるための通過点のようにも思えます。


旅と日常のあいだにある“整う時間”

すべてを片づけ終えたあと、
洗濯機の音を聞きながら、
カップにお茶を注ぎます。

部屋の空気がいつもの温度に戻っていくのを感じながら、 次の旅のことを、少しだけ考えます。

「また行きたい」と思える場所があること。
「帰ってこれる場所」があること。
その両方が、旅の豊かさをつくっているのかもしれません。

旅は行って帰ることではなく、
整えて続けることの連なりです。

旅のあとを整える時間は、
静かで、やさしく、
そして次の旅を迎えるための準備でもあります。

旅の準備とリセット ― 出発と帰宅のあいだにある整う時間

旅は、行くことよりも整えることから始まります。荷物を詰めて、帰って整え直す。その繰り返しが、心を軽くしていくのです。

旅の準備とリセット ― 出発と帰宅のあいだにある整う時間

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著者のプロフィール画像
上月 涼羽
Suzuha Kozuki

ひとり旅好き。国内外をひとり旅しながら、役立つ情報をブログで発信中。ANAのSFC有り。東京在住。

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遠くへ行けない日も、旅は心の中に続いています。
持ち物や過ごし方に、そんな旅の気配を集めています。