奄美大島ひとり旅:初めての島時間、海風とともに過ごす3日間
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6月、奄美大島へひとり旅に出かけました。
※この旅は2018年、私が初めてひとりで出かけた「島旅」です。当時の写真を見返しながら、今の視点で丁寧に振り返っています。
奄美大島は鹿児島本土と沖縄の間に位置する島で、2021年に世界自然遺産に登録されました。亜熱帯の森や美しいビーチ、独自の文化を持つこの島は、年々注目度が高まっています。
3日間のうち晴れたのはほんの少しだけ。
けれど、海を眺めて過ごす時間、島の景色、やさしいごはん。
のんびりとした島の空気に包まれた、心がほどけるような旅でした。
奄美大島、2泊3日の旅程マップ
奄美旅行で巡ったスポットを Google マップにまとめてみました。 地図でざっくり全体の流れを見てから読むと、 旅の雰囲気がもっとリアルに伝わるかもしれません。
1日目:羽田から奄美へ、初夏の空と鶏飯の味
お昼、羽田空港から奄美大島へ向かう JAL の便に搭乗。

飛行機の窓からは、富士山がはっきりと見えました。
そして奄美が近づくころ、雲の切れ間から青く縁取られた島の形が見え、胸が高鳴ります。

空港に到着後はレンタカーを借りて、まずはお昼ごはんへ。
けいはん ひさ倉で鶏飯
奄美の郷土料理「鶏飯(けいはん)」が人気のお店「けいはん ひさ倉」へ。

お皿に並んだ具材(鶏肉、錦糸卵、椎茸、ねぎ、のり)をご飯にのせて、熱々のだしをかけていただきます。具材の組み合わせと優しい出汁の味わいが、奄美の食文化を感じさせてくれました。

やさしい味のスープと、薬味のバランスが絶妙で、初めての味わいに思わず頬がゆるみました。
旅の始まりにぴったりな、心と体がほっとするような一杯でした。
食後は宿へ向かう途中、霧がかかるような空の下で、静かな海を眺めていました。
天気はすぐれませんでしたが、海の色は穏やかで、心に残る風景でした。
ホテルにチェックイン
ウエストコート奄美大島Ⅱに到着。
ホテルの駐車場に車を停め、チェックインを済ませてひと息つきます。

落ち着いた室内に荷物を置いて、ひとまずのんびり。
大浜海浜公園で海とサンセット鑑賞
夕方、雲の切れ間に期待しながら「奄美市大浜海浜公園」へ。「日本の渚百選」にも選ばれたこの海岸は、地元の人々の憩いの場でもあります。

まだ日は高く、ゆっくりと海辺を歩きながら日が傾くのを待ちます。

雲の合間からではあったけど、沈みゆく夕日と静かな海を眺めました。

やがて、雲のあいだからほんの少しだけ赤い光が差し込み、ヤシの木のシルエットと重なりました。
その光景に、心がふっと穏やかになります。
1日目の終わりを惜しみながらホテルに戻ります。
ホテル近くのファミリーマートでご当地の巻きおむすびを購入。

スパムと卵焼きをのりで巻いたこのおむすびを、ホテルの部屋で夕食としていただきました。
2日目:雨のドライブとハートロック、のんびり過ごす島時間
朝から小雨。けれど、そのうち止みそうな気配もありました。

バイキングは少しずつ色んな料理をピックアップするのが楽しみです。(ちょっとお皿が寂しいですね)

チョコクロワッサンにヨーグルト、ブラックコーヒー。旅先でいただく、シンプルながら嬉しい朝の時間です。
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ハートロック
干潮の時間に合わせて車を走らせ、「ハートロック」へ。
ハートロックは、干潮時にだけ現れるハート形の潮だまりが特徴の隠れパワースポット。
潮位が80cm以下の干潮時とその前後1時間ほどの間にしか見られない、まさに自然が作り出した奇跡のアートです。

木々の小道を抜けてたどり着いた海岸では、ターコイズブルーの海が広がっていました。

どんよりと曇った空ですね。それでもターコイズブルーの海の色がわかります。

岩場に波が満ちてできるハート型の水たまり。
くっきりとは見えなかったけれど、荒波の間に一瞬だけ現れたその形は、自然がつくり出した小さな奇跡のようでした。
海風に吹かれながら、その場にしばらく佇みます。
奄美の自然は、こうした「ちょっとした感動」をたくさんくれる場所だと改めて感じた瞬間でした。
ハートロック訪問のポイント
- 干潮時間の前後1時間が見頃(潮位80cm以下が理想的)
- 天気の良い日に訪れるのがおすすめ
- 波しぶきで濡れることもあるので、服装に注意
次の目的地に移動します。
ビーチと晴れ間

再び車を走らせると、雲が晴れはじめ、美しいビーチが目に入ってきます。 思わず車を停めて、砂浜を歩いたり海を眺めたり。 こうした“寄り道”がひとり旅ならではの楽しみです。
またしばらくドライブを続けていたところ・・・信じられないほど、見事に晴れ上がりました。

また、別の通りがかったビーチの空と海の色がとても美しくそのまましばらく眺めて過ごしました。
あやまる岬
晴れ間に誘われるように「奄美十景」のひとつ、あやまる岬へ。奄美大島最北端に位置するこの岬からは、喜界島やトンパラ岩を望む壮大な景色が広がります。

すっかり晴れ渡り美しい空と海を堪能しました。

北の海を一望できるこの場所では、透き通る青と広がる空にしばし見とれてしまいます。公園内には海水プールや芝スキー場もあり、家族連れにも人気のスポットです。
ジェラート

そのあとは、評判のジェラート屋さんに立ち寄り、ひんやり冷たいご褒美を。

お店の雰囲気もとても素敵です。
車を走らせ、途中のスーパーマーケット「ビッグツー」に寄って、自分へのお土産を買っておきました。
島とうふ屋でランチ

お昼は「島とうふ屋」へ。奄美では古くから大豆を使った食文化が根付いており、島豆腐は地元の食卓に欠かせない存在です。

豆腐を使ったやさしい味わいの定食をゆっくりいただきます。
様々な豆腐を使ったおかずがふんだんに楽しめます。島の食材を活かした健康的な料理は、旅の疲れを癒してくれました。
マングローブパークの展望
午後は「黒潮の森マングローブパーク」へ。奄美大島の貴重な自然環境である「マングローブ林」を間近で観察できる場所です。ここは日本最大級のマングローブ林で、世界自然遺産登録の重要な要素となりました。
今回はカヌー体験はせず、高台からの展望を楽しむことに。
展望台に続く階段をひたすら登ってきました。

階段を上がった先から見下ろすマングローブの緑と川の流れ。

カヌーを漕ぐ人たちの姿も見えて、のどかな景色が広がっていました。

展望台からの眺めです。
ホテルに戻ってひと息
よく走ったドライブのあとはホテルに戻ってひと息。

途中で寄ったスーパーで購入したお土産を広げたり、ご近所を少し散歩したり。

散歩中に見かけた永田橋市場ノスタルジックな雰囲気が印象的です。

夕食は買ってきたおにぎりを部屋でいただきながら、静かな夜を過ごしました。
3日目:曇り空と小雨、名残惜しむように過ごす最終日
最終日の朝は曇り空。けれど雨は降っていませんでした。

ホテルのバイキング朝食には鶏飯。

おかわりには、パンケーキを選び、ホイップとメープルシロップを少し添えて。
奄美「奄美自然観察の森」
向かったのは、「奄美自然観察の森」。
奄美にしかいない野鳥や植物が見られる場所です。
この森は奄美大島固有の生態系を保護・観察するための施設で、アマミノクロウサギやルリカケスなど希少な動植物の生息地です。遊歩道が整備されており、自然を身近に感じられます。

なかなかジャングル感のある森の中の道。ほとんど人が居なくて、ちょっぴり不安になるほどでした。

展望スポットもあり、そこからは海の景色が広がります。幸い雨に降られることなく過ごせました。
途中で見かけた「飛び出し注意」のうさぎマークの看板。
アマミノクロウサギにも会ってみたかったけれど、やはり夜行性。今回は出会えずじまいでした。
うさぎがいるんだろうなーと、いう看板をみて感じるだけにとどまりました。
ドライブ途中に発見した「奄美物産センター」に立ち寄り、お土産を買いました。
パン屋さん「麦の実」で一息
展望台からの景色をゆっくり眺めた後は、パン屋さんに立ち寄ります。

立ち寄ったパン屋さんでは、焼きたてのメロンパンを購入。

車内で食べたそのメロンパンのさくさくとした食感とほどよい甘さが、旅の終わりを少しだけやさしく包んでくれました。
奄美パークと空港
飛行機の時間まで少し余裕があったので、空港近くの「奄美パーク」へ。

「アダン」の果実がなっています。パイナップルっぽいですがまったく別物なんです。
この日は台風が近づいて来ていて、風が強めでした。

奄美パーク内にある展望台から撮影しました。
奄美大島空港
レンタカーを返して、奄美大島空港へ到着しました。

空港でサラダ定食を軽く食べて旅を締めくくりました。
奄美大島旅行の基本情報
アクセス
- 東京(羽田)から約2時間30分
- 大阪(伊丹)から約1時間55分
- 福岡から約1時間20分
おすすめの滞在日数
- 2泊3日:主要観光スポットを巡るなら
- 3泊4日以上:ゆったり島時間を楽しむなら
ベストシーズン
- 5月〜10月:海水浴やマリンアクティビティに最適
- 11月〜4月:比較的穏やかな気候で観光しやすい ※台風シーズン(7月〜9月)は天候に注意
感想:海を眺めて過ごす、ひとりの静かな時間
たくさん観光をしたわけではありません。
けれど、車を走らせながらただ海を眺めて過ごす時間、
島の景色にふと足を止めた瞬間、やさしいごはんに癒された記憶。
どれもが静かに心に残り、今でも思い返すとゆっくりと呼吸が整うような旅でした。
奄美大島は2018年に世界自然遺産候補地に選ばれ、2021年には正式に登録されました。今訪れると、7年前の私が見た景色とはまた違った魅力に出会えるかもしれません。
また季節を変えて訪れてみたい。
奄美大島はそんな風に、また会いたくなる場所でした。
いま思えば、この奄美大島の3日間が、私の旅の原点だったのかもしれません。
ここから、国内あちらこちら、そして海外へと旅するようになったのですから。
小さな一歩が、大きな冒険の扉になった。そんな気がしています。
7年前、ひとりで島に降り立った私と、今の私。
旅を重ねるごとに見える景色は変わっても、旅先で感じる「自分だけの時間」の大切さは変わりません。
奄美の穏やかな海が教えてくれた、旅の本質を今も大切にしています。
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