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少なく持つことで、心の中にもうひとつの旅が生まれる

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旅の支度をしていると、
いつのまにか“心の荷物”まで詰めこんでしまうことがあります。

「これも持っていったほうがいいかも」
「もし寒かったらどうしよう」

そうして増えたバッグの重さに、
出発の足取りがすこしだけ重くなる。

けれど、あるとき気づきました。
荷物を減らすことは、手放すことではなく、選ぶことだと。

旅の支度は、心の整理に似ている

バックパックやスーツケースを開くとき、
そこには「いまの自分」が映し出されています。

過去の不安を詰めこむのか、
これからの自分を軽くしていくのか。

荷物を選ぶ時間は、
小さな人生の編集作業のようでもあります。

「なくても大丈夫」という経験を重ねるほど、
旅はどんどん自由になっていく。

減らすことで見えること

荷物を減らすと、
不思議と風景が近くなります。

重たいバッグを置いて歩くと、
足元の落ち葉や、すれ違う人の声に気づけるようになる。
それは、モノが減ったぶんだけ、
心に感覚が戻ってくる瞬間でもあります。

余白があると、感じる力が戻ってくる。
それは旅に限らず、暮らしでも同じです。

必要なものだけを選ぶ行為は、
自分の価値観を確かめることでもあります。
「これがあればいい」と思えるモノが見つかると、
それ以外を無理に持たなくても安心できる。

旅のたびにその感覚を少しずつ確かめて、
いまの自分に合った最小限の形を探しています。

持ち物の数より、使い方の質

私の旅の荷物はいつも少ない方ですが、
それでもすべてのモノに「理由」があります。

軽いカメラを選んだのは、
瞬間を逃さずに撮りたいから。
iPad miniを持つのは、
写真を整理したり、夜に記録をまとめたりする時間が好きだから。

どれも「持っていく理由」がはっきりしているモノばかり。
そうして残った道具たちは、
使うたびに支えられていると感じます。

モノが少ないほど、一つひとつとの距離が近くなる。
それが、旅を深くする。

減らす勇気と、残す確信

「もしかしたら使うかも」というものは、
意外と使わないまま帰ってくることが多い。

けれど、「これだけは必要」と思えるものは、
たいてい最後まで役に立ちます。

その違いは、安心感ではなく「信頼感」の差かもしれません。
自分の選択を信じられるほど、
荷物は減り、旅は軽くなる。

荷物を減らすという行為は、
自分への信頼を積み重ねる練習でもあります。

旅の夜に、荷物を見直す

旅先の夜、
ホテルで荷物を整理するのが好きです。

その日使わなかったものを片づけながら、
「次はこれを置いていこう」と考える。
それは、少しずつ自分の旅を整える時間。

思い出だけを残して、
不要なものを静かに手放す。

荷物を軽くしていくほど、
旅そのものが自分の形に近づいていくように感じます。

まとめ:軽く持って、深く旅する

  • 減らすことは、手放すことではなく選ぶこと
  • モノが減ると、感覚が戻ってくる
  • 少ないほど、使う喜びが深まる

旅の荷物を整えるという行為は、
自分を整えることとよく似ています。

荷物を減らすと、
世界が少し近くなる。

それは、旅を深くしていく小さな習慣です。


旅の相棒たち

  • RICOH GR IIIx(撮る)
  • iPad mini(記録する)
  • Anker USB-C カードリーダー(つなぐ)
  • KORI iPhoneケース(守る)

少なく持つことは、我慢ではなく、選ぶこと。 その選び方が変わると、旅の見え方も変わっていく。 どんな持ち物があれば心地よいか── 次の記事では、実際のリストを見ながら整えていきます。

旅の持ち物と選び方を見つめた 旅の愛用品 特集 へ。

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著者のプロフィール画像
上月 涼羽
Suzuha Kozuki

ひとり旅好き。国内外をひとり旅しながら、役立つ情報をブログで発信中。ANAのSFC有り。東京在住。

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遠くへ行けない日も、旅は心の中に続いています。
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